最近読んだ本

スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)

スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書)

スーパーコンピュータといっても地球シミュレータみたいな(金銭的に)壮大な話ではなく、20万円で作るといっても秋葉原に通いつめる自作PCマニアの話でもない。30年も前のことだから。
とある天文学研究室で成された天体の運動計算に特化したコンピュータの制作。相互に作用する3つ以上の天体の軌道は計算では解けない(ちょっと考えてみたが自分には2つでも解けないw)。ある一瞬ごとに相互作用を足し合わせて計算した微小運動の積み重ねとしてシミュレートしていくしかない。莫大な計算量。しかし当時のスーパーコンピュータの使用料は・・・
「じゃ作ろう」
動き出すプロジェクト、集まり、ぶつかる個性、徹夜、成功、快挙、次々と解かれる天文学的な問題。


いやープロジェクトX。アツいです。学生にはぜひ読んでほしい。登場人物の一人として描かれる著者のぶっとびっぷりも必見。


グーグルvsアップル ケータイ世界大戦 ~AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか

グーグルvsアップル ケータイ世界大戦 ~AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか

前半は様々なプラットフォームについて。
販売奨励金、インターネットとネイティブアプリ、AppSore。唯我独尊垂直統合モデル、iPhone
LinuxベースのオープンプラットフォームはAndroidとLimoに集約されつつある。AndroidGoogleがリーダーシップをとって基本アプリまでをカバーするのに対して、Limoは最低限の基盤のみを提供しキャリアはその上に独自のキャリアパックを開発する。そこまではっきり区別できるわけではないがそういう印象をうけた。
そしてWindowsMobile、Symbian。プラットフォーム戦争の行方は全く予想不可能。


後半はメーカとキャリアについて。
AppleNokiaのメーカ主導モデルではキャリアはただの土管だ。iPhoneSoftBankの関係も。これに対してdocomo端末ならi-mode必須、キャリアがリーダーシップをとる日本。その弊害と利点、各キャリアのスタンスに続いて日本は今後どうあるべきかについて著者の意見が述べられる。端末メーカの国際競争力のなさ、販売奨励金の評判の悪さを全てキャリアに押し付ける意見が多い中、キャリア主導モデルを見つめ直す視点は新鮮だったがちょっと抽象的でパンチ力に欠けるか。


それにしても激しいw MicroSoftの一人勝ち業界とは違ってまだまだ黎明期。見てるぶんにはおもしろいけど開発者はたいへんだろうなぁ。


面白法人カヤック会社案内

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なんだよ面白法人って、という人はとりあえずホームページをみてください。
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サイコロ給についてやオフィスの写真も見てみてください。


最近知り合いが入社しました。
いいなー、うらやましい、自分もいつかは!と思っていたんだけどこの本を読んで単純にそうも言えなくなった。
人間そんないつもハイテンションでいられるんだろうかとww
こうなりたいと思う方向にはあるんだけどその先にはこんな世界があるのかとちょっとびびった。
就職、転職、将来について悩んでいる人にはオススメしません。刺激が強すぎますw